皆さんこんばんは。酔う(よう)です。
本日は横浜の桜木町から歩いて程近い、野毛の名店 武蔵屋を目指します。
ご存じの通り、武蔵屋は営業日が非常に変則的。なんと平日の火曜日、水曜日、金曜日の17:00から20:30までしか営業しておりません。
住んでるのも職場も東京なので、これまでなかなか立ち寄る機会がなかったけど、ようやく来ることが出来ました。
あらら、もっと早く来れば良かった。。。初めての店なので回転が速いのか遅いのか分からず、とりあえず列に加わります。
40分程経過すると、前に並んでいた方は全てお店の中へ。次はようやく自分の番です。
『どの位待ちました??』
いつの間にか後ろに並んでいた女の子から話かけられます。
『いやー40分位です。実はここに来るのは初めてなんです。よく来られるんですか?』
なんて話をしていたら、実は以前、こちらのお店でアルバイトをしていた方とのことでした。どうりで自分と違って落ち着いた感じがしたわけです。
しばらくすると、お会計を済ませた紳士な感じのお客さんが出てきました。
『お待たせしました。ごゆっくりどうぞ』
と軽く会釈。
と軽く会釈。
お客さん同士のこういう心遣いは素晴らしいですねー。自分も見習いたいものです。
『大変お待たせしました。どうぞ!』
待ってました!!アルバイトの店員さんから店内に通されます。
カウンター、小上がりの席は全て埋まっていて、4人掛けのテーブル席に相席で座ります。
『日本酒にしますか?ビールにしますか?』
普段はビールにしますが、こちらに来たら、もちろん日本酒(桜正宗)を頂きます。
こちらは通称三杯屋とも言われ、日本酒は3杯までしか呑めません。加えて肴も、いつ来ても同じメニュー(玉ねぎの酢漬け、おから、たら豆腐、納豆、お新香)が出てくるというちょっと変わったお店です。
では、日本酒を注いで頂きましょう。
注ぎ方が実に見事!女の子の店員さんだったけど、日本酒の入った土瓶(ヤカン?)を持ち、まずは高い位置からコップにむかって日本酒を注ぎはじめ、一杯になる直前に、グラスの近くで注ぎ、表面張力を利用してぎりぎり溢れない程度まで入れてくれます。
お見事!!思わず見とれてしまいました。あ、女の子ではなく、注ぎ方にです(笑)
『よく来られるんですか?』
しばらく一人静かに呑んでいたら、対面のカップルから話しかけられます。今日は、横浜(みなとみらい)に泊まるので、色々調べていたら偶然この店を見つけて、初めて来たとのこと。ルールが分からず焦りましたと言いながら笑っています。そもそも野毛に飲み屋街があることを知らなかったようです。何か他に良いお店はないですか?と聞かれたので、ホッピー仙人を教えてあげました。かなり自分の趣味ですが(笑)
3杯目を飲み終えて、そろそろお会計をしようとしたところ、
『本日はお待たせしてしまったので、お母さんからのサービスです』
ということで、お猪口に入った日本酒を頂きました!
ということで、お猪口に入った日本酒を頂きました!
店内は地元の方を中心とした常連さんが多いようです。訪問前は、老舗酒場によくあるような凛とした雰囲気の中で静かに呑むのかなと勝手に想像していましたが、皆さん明るく談笑しながらお酒を飲んでいます。といっても大きな声を出して騒いでいるということではありません。あくまでも談笑しているというレベルです。お客さんの方もお酒の飲み方を心得ているようですね。
お母さんはカウンターの前に座って、あまり動くことはありません。働いている店員さんは学生のアルバイトだと思いますが、非常に丁寧な接客ですね。彼ら彼女たちもこのお店の歴史と雰囲気をよく理解しているのでしょうね。普段、呑んだくれて悪態ばかりついている私とすいさんですが、本当に恥ずかしく思います。いや、あまり恥ずかしくないですが(笑)
それにしても、ようやく武蔵屋に来れて感無量。お会計は日本酒3杯と肴5品で2,200円。また機会があれば是非訪問してみたいと思います。
最後に、店員さんが店を出る私に深々と一礼してくれました。本当に丁寧で気持ちが良いです。再訪したくなる常連さんが多いのもよく分かりますね。
どうもご馳走さまでした。そしてこれからも長くお店が続いてくれることを祈るばかりです。
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