みなさん、こんにちは。酔う(よう)です。

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伊吹島でのアート鑑賞を終えて、高松港へ移動。何度か訪れているので、見慣れた風景に見えるのは気のせいではない。

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高松港から大島は向かうことにした。官営船である「せいしょう号」に乗船。

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妙に質素な作りをしている船内。上下に席があるけれど、下のフロアの席に座ることにした。普通の船と異なり、窓の位置が高くなっている為、座っていると外の景色が見えない。他のフェリーや船とは明らかに雰囲気が異なるので少し戸惑う。

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30分程乗船して大島に到着。香川県には何度か訪れているけど、今回初めての訪問である。

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ここには国立療養所 大島青松園がある。過去、ハンセン病の患者を強制的に隔離させた島である。

到着後、初めてということもあり、ガイド付きツアーに参加することにした。まずは納骨堂へ向かう。

ここで学んだ事を書いておくと、ハンセン病はそもそも感染力が極めて低い病であり、薬物治療が確立されていたにも関わらず、国の政策転換である「らい予防法」が廃止(1996年)される迄の約100年間に、大島では2,000人以上の方が亡くなり、島内の納骨堂に納められている。差別や偏見が大きかった為、仮名で生活された方も多く、仮名のまま納骨されている方も多い。差別や偏見で遺骨の引き取りがかなわないということもあったようだ。

また入所者の結婚を認める条件として、強制的な不妊手術・断種が行われたり、死後の解剖に同意させられるなどの差別もあった。

現在、大島青松園で生活されている入所者の方は50数名で、ハンセン病は治癒しているが、後遺症及びご高齢ということもあり、様々なサポートが必要となっている。

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2,000人以上の方が納められている納骨堂の近くには、神社や教会がある宗教地区がある。入所者の方向けに各宗派が用意されたとのこと。

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続いてアートエリアへ移動。解剖台は、実際に入所者の方の解剖の為に使われたもの。2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭の際に、海に沈んでいたものを引き上げて展示されるようになった。

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アート作品は過去使われていた集合住宅に展示されている。

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os01 田島征三 青空水族館

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os03 田島征三
「Nさんの人生・大島70年」-木製便器の部屋

木製の便器の他に、当時の差別による暮らしぶりが作品と共に表されている。

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患者が患者の看護をすることもあったようだ。

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ここにある光田氏とは光田健輔氏のことで、ハンセン病の研究・治療に従事した一方で、患者に対する強制不妊・中絶手術の実施、強制隔離政策を推進したとされる人物である。

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os05 やさしい美術プロジェクト つながりの家 GALLERYS15「海のこだま」

大島で唯一残された木造船で実際に使われていたもの。

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無機質な建物が立ち並ぶ中、

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盲導鈴(もうどうれい)のオルゴールのようなメロディが物悲しく流れている。これは、目の不自由な入所者の方が、いまどの辺りにいるかを知るためのものである。

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今回大島に初めて来たけれども、ハンセン病と患者の方々への差別や偏見に関して、無知だったことを思い知ったの同時に、これまで知らなかったことを恥ずかしく思った。瀬戸芸が無ければ訪れるきっかけがなかった無かったかもしれないし、今回大島に訪れてることが出来て良かった。

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大島から船に乗り、再び高松へ戻る。宿泊先のホテルへ向かうことにしよう。

つづく